並行して2つの治験に参加してもいいか

治験は、新薬を開発する上で有効性や安全性を確かめるために行うもの。

ですから、新薬が有効なのか、副作用があるのかなど、非常に正確なデータが求められます。
当然、同じ時期に2つの治験を掛け持ちすることはできません。

治験は、薬ごとに臨床試験に必要な期間が違います。

1~2週間の短期間で終わるものもあれば、3ヶ月から1年間など中長期に渡って実施されるものも数多くあります。
通院のみで行うものもあれば、入院しなければならないものもあるため、募集要項をよく確認することが大切です。

「なるべく多くの治験に参加して、たくさんの報酬を得たい」そう考える人も多いと思います。
しかし、治験はあくまで病気で苦しんでいる人たちを救う新薬を開発するためのものです。

中・長期に渡る治験の場合、その間に他の治験にも参加したいと思う人がいても不思議はありませんが、
参加者の安全やデータの正確性などの理由から、他の治験と掛け持ちすることは認められていません。

治験には「休薬期間」があります

募集によって異なりますが、一般的には治験実施後、3~6ヶ月間、次の治験を受けることは出来ません。
これは、治験の「休薬期間」と呼ばれるもので、治験実施の前後に誓約書へ署名することが必要とされています。

未承認の薬の副作用、身体への負担などを考えても、他の治験を掛け持ちする行為は大変危険な行為です。
治験の理念として、参加者は新たな薬の開発に携わる「創薬ボランティア」であり、単なるアルバイトではないことを肝に銘じましょう。

治験の掛け持ち行為が発覚した場合は、正確なデータが取れないだけでなく、
今後治験に参加することができないペナルティを課している医療機関も多くあります。絶対に危険な掛け持ち行為はやめましょう。

休薬期間の規約を破ることは、身体に対する負担面を考慮しても非常に危険です。くれぐれも注意してください。