高血圧とはどんな病気?

高齢者の方の会話ではしばしば「高血圧」という言葉がでてきます。耳にしたことがある方は非常に多いでしょう。

高血圧とは、血管にかかる血液の圧力(血圧)があがってしまい血管に大きな負担をかけている状態を指しています。
 
自覚症状が少なく、本人も気が付かないまま症状が悪化してしまうことが多いため、別名「サイレントキラー」とも呼ばれています。
 
高血圧と診断を受けても治療に至らない患者数は全体の約半数にのぼり、多くの方の理由としてあげられているのが「生活習慣を変えることで改善しようと思った」「放っておいても問題がないと思った」と答えているそうです。
 
高血圧の状態が長期間続くと、健康に重大な被害を及ぼす動脈硬化・脳卒中・心不全・腎不全といった合併症を引き起こす可能性が極めて高くなることがわかっています。つまり、本当に怖いのは高血圧そのものではなく、高血圧によって引き起こされる合併症なのです。
 

高血圧の種類

高血圧は大きく分けて2種類あります。
 
1.他の病気が影響していない「本能性高血圧症」

2.他の病気が原因になっておこる「二次性高血圧症」の2つです。
 
一般に高血圧と言われるもののうち、「本能性高血圧症」は全体の9割を占めており、
「二次性高血圧症」の患者さんはほとんどいないと言われています。
 
本能性高血圧症は、特にこれといった原因がない高血圧を指します。
塩気の多い濃い味付けの食事を好む方や、普段あまり運動していない方、加齢によるものなどが要因であることがわかっています。
治療方法は食事療法・運動療法からスタートし、改善がみられない場合には投薬治療になります。
 
二次性高血圧症の原因としては腎臓病、甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモンなどの異常などが多く、高血圧を引き起こす要因となります。
しかし二次性高血圧症の場合、原因になっている病気が治れば、高血圧も自然と治ることがわかっています。
 

治療と治験

ここからは、本能性高血圧症の方を対象とした薬物療法による症状改善と、薬物療法に用いられる薬・新薬治験はどのようなものかお話します。

・高血圧を引き起こす原因
 
高血圧と診断されるのは血圧を繰り返し測定しても正常値より高い(最高血圧 140mmHg以上、もしくは最低血圧が90mmHg以上)場合をいいます。

今日測定したら血圧が高かった、というだけでは「高血圧」とは言い切れないのです。

また、寝ている間に血圧が高くなる夜間高血圧といわれるものもあり、通常の人と比べると脳梗塞などの重大な病気を発症する危険性が指摘されています。
 
さまざまな原因が考えられていますが、肥満・ストレス・喫煙・塩分の多い食事・飲酒といった生活習慣によるものをはじめ、遺伝や糖尿病予備軍の方も高血圧になる原因と言われています。
 

・高血圧の治療
 
まず 医師による診察や血圧測定を行い、肥満の判定、血液・尿検査などを受けます。 血圧が高いこと、他の病気との関連性がないことが確認されれば、食事療法や運動療法などの治療に進みます。

生活習慣の見直しが大切ですので、医療機関などで詳しく指導を受けましょう。
生活習慣を見直すだけでは症状が改善できない場合は、患者さんの重症度に合わせて投薬治療に進みます。
 

・高血圧で使用する薬
 

高血圧に使用する主要な薬は利尿剤と降圧剤です。

利尿剤は、体内の血液量をコントロールし、むくみを取り、塩分を尿とともに排泄する効果があります。

降圧剤は、血液を送り出す心臓や、血管の収縮に作用します。体の中を血液がスムーズに流れるように働きます。
 
主要なものは4種類です。
 
1.β遮断薬 心拍数を減らし血管の中を流れる血液の量をコントロールし血圧を下げます。
2.α遮断薬 細くなった血管を広げ血圧を下げます。
3.カルシウム拮抗剤 血管を広げ血圧を下げます。
4.アンジオテンシン変換酵素阻害薬 血圧を上げる物質が体の中ではたらかないように作用し血圧を下げます。

 
・高血圧の治験
 
生活上WEBでは、高血圧の方を対象とした治験の募集を行っています。ほとんどの場合、高血圧で既に治療中の方、血圧が高めで高血圧症予備軍の方を対象としています。
治験はお薬の安全性や効果を検証するものや、今までの治療薬について見直すものなどがあります。
 
治験のための検査費用や治験薬の費用は、製薬会社の負担となりますので費用の心配はありません。また、通院で強いられる拘束時間や交通費などの負担を軽くするために多くの治験で負担軽減費を受け取ることができます。
 
治験の参加期間は、3ヶ月から1年間の募集が多く、1回の通院につき約1万円の負担軽減費をお渡しできる試験が多くなっています。
 
治験に参加されることで最新の治療を受けることができ、自身の健康や生活習慣を振り返り、今後の生活に役立てていただけることも多いのです。
 
ただし、小さなものも含めて副作用がある可能性や、治験によってはプラセボ(偽薬)を使うこともあります。負担していただく費用や時間にも幅がありますので、事前に詳細を確認し、ご自分の意志で参加を決めることが大切です。