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【うつ病とは】 うつ病の原因は不明ですが、現在のところ、脳内の神経伝達物質(モノアミン)を受けるレセプターが関係しているとの説が有力です。また、誘因としては、生活環境などの変化(引っ越し、転勤、昇進、仕事上の失敗、肉親の死など)や、ほかのからだの病気(悪性腫瘍や膠原病、感染症など)があげられます。 うつ病になりやすい性格として、まじめで几帳面、仕事熱心で義務責任感の強いことが挙げられます。とくに初老期のうつ病では、一つのことに執着する傾向が多いようです。個人差はありますが、治療を受けてからの数カ月間、気分の落ち込みが続きますが、次第に正常な状態に戻ります。最近、軽いうつ病も増加し、精神科外来を多くの患者さんが受診しています。
【症状・診断】 1)気分が沈む、今まで楽しんでいたものに興味を示さなくなる、 喜びの喪失、活力や意欲の低下によって疲労感が強くなり、 体の動きが鈍くなります。何か考えようとしても頭が回ら なったり、訳もなく悲しくなったりして内容も悲観的になり、 自殺願望もでてきます。 なにごとにも決断ができず、二者択一に迷うことも多くなります。 2)朝のうちは元気がなく、夕方になるにつれて気分の改善がみら れるのが特徴ですが、ただのなまけ病と誤解されることもあります。
3)食欲や性欲が落ちる、体重が減る、眠れなくなる、等がみられます。 睡眠では、夜中に何度も目が覚めたり、朝早く目が覚めたりして よく眠れない、といった症状が多いようです。
4)うつ病の中には、便秘、頭痛、胸苦しさなど各種の身体症状がみられ、 気分が沈むなどの精神症状が目立たないうつ病(仮面うつ病)も あります。「味がわからない」と訴えたり、風邪を引きやすくなる こともあります。
5)気分の抑うつだけを示すうつ病は主として中高年の男女に多発 します。また、最近、高齢者の増加とともに高齢者のうつ病が 増加しています。これは、慢性化し、長引く傾向があり、また、 身体面の病気を併せ持つことも多いようです。
【治療】 十分な休息と薬物療法が最も必要になります。休息については、周囲の方々の病気への理解と協力が大切です。薬物療法においては、これまで副作用が一番気になるところでしたが、最近は、そういった副作用の少ない抗うつ薬が改良されてきています。 |
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