どんな病気?

心臓を取り巻く冠動脈の内腔が、動脈硬化のために狭くなって血流が低下する病気。心臓の筋肉に血流がきちんと流れないために酸欠状態になり、発作を起こす。発作時には、胸の中央付近に締め付けられるような痛みが現れ、左腕、肩、顎などにも放散する痛みを伴うことがある。発作は重い荷物を持って歩いたときや、階段を上ったときに起きやすいが、安静にすると落ち着く。体を動かしたときにだけ起きていた狭心症が、安静時にも起きたり、発作の頻度が高く、痛みの持続時間が長くなったようなケースを不安定狭心症と呼び、心筋梗塞を起こしやすいので注意が必要だ。

検査・診断

診察は循環器内科あるいは内科へ。血圧測定、血液検査のほか、冠動脈造影検査で心臓の血管の様子を観察する。

治療

狭心症発作が起きたときには、ニトログリセリン(舌下錠あるいは口腔粘膜スプレー)を使って狭くなった血管をある程度拡張するとともに、血圧を下げて心臓の負担を軽くする。発作を予防するためには、ニトログリセリンと同様の成分で長時間作用が続く薬や、交感神経の緊張を緩めるβ遮断薬などを組み合わせて使う。
狭心症のリスクを下げるためには、高血圧、糖尿病、高脂血症の3大危険因子をコントロールし、動脈硬化に結びつく生活習慣を改善し、禁煙することが大切。食事や運動で改善できない場合には薬によるコントロールが必要になる。