どんな病気?

脈が速くなったり遅くなったりしてリズムが乱れた状態を不整脈という。いろいろな種類があり、最も多いのは、「期外収縮」といって心臓がふだんより短いタイミングで収縮するもの。心臓がつまずくように感じることもあるが、よほど症状が強く、日常生活に支障がでない限り、治療する必要はない。不整脈が1日のうちでまったく起こらないという人のほうが少ないというくらい誰にでも起こるものだが、中には発作を起こして死に至るものや、脳梗塞のリスクが高くなる深刻なタイプもあるため、放置してよいものか、治療すべきものかの区別を知って的確に対応したい。

検査・診断

常に持続する慢性不整脈の場合は、普通の心電図検査でチェックできるが、一時的あるいは発作的に現れる不整脈の場合には、ホルター心電図検査を行う。胸に数個の電極を貼り付け、24時間の心電図をテープやMDに記録するもの。不整脈が現れやすい時間帯や、どんな時に不整脈が現れるかなど、詳しいデータが得られる。外来で電極を貼り付けてもらうだけで、入浴できないなどの制限はあるが、仕事を含めそのまま普通に生活してよい。さらに詳しい検査が必要な場合には、電極カテーテルをつかって、心臓の内部の心電図を記録したり不整脈を誘発させる電気生理学的検査という方法もある。

治療

不整脈があるからといって、やみくもに治療する必要はない。心筋梗塞を起こした後に現れた期外収縮に対して薬物療法を行ったところ、むしろ死亡率が高くなったというデータもある。ただし、脈が速くなりすぎる頻脈性不整脈の一種や、逆に脈が遅くなってしまう徐脈性不整脈の一種には死に結びつく危険なものがあるので注意したい。また、心房の動きが不規則になる心房細動は心臓内に血栓ができやすく、それが脳に詰まると脳梗塞を起こす可能性があるため、年齢やリスクに応じてアスピリン、ワーファリンなどで血栓の予防を行う。