どんな病気?

血管の壁に付着したコレステロールの皮膜が破裂して、一瞬にして血栓を作り、心臓の血管に詰まって血流が完全に止まってしまう病気。心筋梗塞を起こすと、強烈な胸の痛みに突然襲われ、痛みは数時間続く。安静にしても痛みはおさまらず、冷や汗や吐き気を伴うこともある。
かつては、動脈硬化で血管の内腔が狭くなって、ついには詰まって心筋梗塞に至ると考えられていたが、心筋梗塞の前駆症状として狭心症を起こす人は半分以下。狭心症の延長線上として起こるのではなく、動脈硬化がそれほど進んでいなくても、心筋梗塞が起きることがわかってきた。

検査・診断

心筋梗塞を起こしたら、1分でも早く救急車を読んで最寄のCCUのある病院へ搬送してもらうことが大切だ。6時間以内にPCI(経皮的冠動脈インターベンション)を行い、心臓の血流を再開させれば、9割以上は救命できる。
PCIとは、冠動脈造影検査で心臓のどの部分の血管が詰まっているかを調べ、そけい部などの動脈からカテーテルを挿入し、閉塞した血管をバルーンで広げた後、ステント(金属メッシュの筒)を挿入して広がった状態を保つ方法。
一度、心筋梗塞を起こすと再発しやすくなるため、命が助かったからといって油断せずに徹底的な予防策をとる必要がある。厳しい生活習慣の改善のほか、アスピリンを1日80~100g服用する。これは解熱鎮痛剤として使用する10分の1の量にあたるが、心筋梗塞や脳梗塞の予防に効果があることがわかっている。