どんな病気?

卵管と卵巣をあわせて子宮附属器とよぶ。膣からクラミジアや淋菌などが入り込んで、炎症が子宮から卵管、卵巣へと広がったもの。卵管は炎症を起こしやすく、炎症が進むと卵巣や腹膜にまで広がっていく。セックスが原因で感染するケースが多い。急性期の自覚症状は、下腹部痛、発熱など。炎症が慢性化してしまうと、腰痛、月経痛のほか不妊症の原因にもなる。

検査・診断

血液検査で白血球数、CRP(炎症性たんぱく)をチェックすると炎症の状態がわかる。また、超音波、CT、MRIなどの画像診断で卵管とその周辺の様子を観察する。急性腹膜炎にまで発展すると、かなり激しい痛みに襲われるため、盲腸と間違えられるケースもある。下腹部の痛みがある場合は、まず婦人科を受診するのも一つの方法だ。慢性化すると、子宮や卵巣、卵管が癒着する可能性があるため、双合診(片手の指を膣に挿入し、もう片方の手でおなかの上から子宮や卵巣をはさみ、大きさや動きを調べる)でチェックする。

治療

抗生物質で炎症を抑える。重症の場合は、入院して点滴すると、炎症は治まる。いったん炎症が治まっても、菌が残っていると慢性化する恐れがあるため、痛みがとれても治療を中断せず、徹底的に行うことが大切。慢性化して卵管が癒着すると、不妊症の原因になる。また、卵管に膿がたまって開腹手術が必要になるケースもある。