どんな病気?

月経時の経血の量が少なすぎるものを「過少月経」、多すぎるものを「過多月経」という。
だんだん経血量が減ってきたり、ナプキンがいらないほど少ない場合は過少月経、昼用ナプキンでは1時間もたず、ナイト用でも2時間もたない、レバーのような血のかたまりが出る場合には、過多月経と考えられる。だんだん経血量が増えてきて、外出が億劫なほどひどい場合には、子宮筋腫、腺筋症などの病気が背景にある可能性が高い。

検査・診断

ふだんの月経量を医師に見せるわけにはいかないので、問診でどの程度量が多いのかを「昼用ナプキンで1時間もたない」「血のかたまりが出る」などと具体的に伝えることが大切。その上で、内診と超音波検査で子宮と卵巣の状態をチェックし、原因となる病気がないかどうかを確認する。子宮筋腫が子宮の内側にできている場合や、子宮腺筋症で子宮全体が腫れている場合には、子宮内膜の容積が増えるため、月経血の量が増える。毎月、同じように量が多い場合には、これらの病気の可能性が大。逆に少なすぎる場合、日常生活に支障はないものの、人工妊娠中絶後に減った場合には、まれに子宮内で癒着が起きていることもある。

治療

検査で子宮筋腫がみつかり、それが過多月経の原因になる粘膜下筋腫(子宮の内側にできるタイプ)であれば、手術で摘出すると解消される場合が多い。手術といっても、開腹せずに膣から筋腫のみを摘出できることも多いので、主治医とよく相談を。薬を使って月経を止める方法(偽閉経療法)もあるが、半年間と期間が限られている上、薬をやめれば元の状態に戻ってしまうため、一時的なものと考えたほうがよい。低用量ピルを使って、月経量を減らす方法もある。子宮腺筋症の場合、筋腫のように簡単に手術で摘出できないため、偽閉経療法や低用量ピルを使って、月経をコントロールすることが多い。