どんな病気?

月経前にあらわれる、さまざまな不定愁訴のこと。具体的な症状は、イライラする、気分が落ち込む、涙もろくなる、怒りっぽくなる、眠気が強く物事に集中できない、熟睡できない、などの精神的な症状や、むくみ、乳房の張り、腹痛、便秘、下痢、食欲低下、食欲増進、倦怠感、吹き出物、といった身体的なものなど、人によって実にさまざま。あまりに、いろいろな症状があらわれるため、自分でPMSと気づかない人も多いよう。排卵から月経開始までの約2週間(黄体期・基礎体温表の高温期にあたる)、特に月経開始5日前くらいに症状があらわれる人が多く、月経が始まるとケロリと治ってしまうのが特徴。

検査・診断

診断のポイントとなるのは、本人の自覚症状。客観的にPMSを診断するための検査はとくにないので、医療機関を受診するときには、問診で、どんな症状がいつ頃起こり、日常生活にどの程度の支障があるかを、具体的に伝えることが大切になる。PMSは、月経周期にともなって、周期的に起こるものなので、手帳などに、その日の体調を記録しておくと、自分の症状を客観的に把握するのに役立つ。

治療

PMSを根本的に治す方法はなく、例えば、頭痛、腰痛がひどい場合には鎮痛剤、イライラするときには精神安定剤、というふうに症状に応じて対症療法でコントロールしていく。また、PMSが起こる背景に、仕事や人間関係によるストレスが影響している可能性もあるため、日ごろの生活を見直し、ストレスの原因を取り除くことも大切。食事のバランスも大切で、ビタミンE、ビタミンB6(ナッツ、豚肉、レバー、新鮮な魚、プルーンなどに豊富)は、PMSの症状を軽減させるといわれ、逆にカフェインや塩、砂糖は悪化させるといわれている。また、低用量ピル(経口避妊薬)には、排卵を抑え、ホルモン分泌の波を一定にする働きがあるため、PMSの症状改善に役立つことも報告されている。