どんな病気?

閉経にはまだ程遠い20~30代の女性が、イライラする、のぼせ、動悸、肩こり、頭痛、手足が冷える、めまい、耳鳴りがする、うつ状態(気分が落ち込む)、下痢、便秘、疲れやすい、など更年期に似た症状に悩まされること。「若年性更年期障害」などといわれることもあるが、正式な医学用語ではなく、更年期に似たような症状が若い人にも現れるという意味で最近になって使われ始めた造語。過激なダイエットやストレス、喫煙など何らかの原因で卵巣の機能が低下したために起こる。月経不順を伴うとは限らず、月経周期は正常でもイライラや肩こり、ほてりなどの症状だけが現れることも多い。

検査・診断

頭痛、肩こりなどの症状は産婦人科とは無関係にみえるが、原因が女性ホルモンの分泌低下なので、検査、治療は婦人科で行なう。
まず、血液検査で女性ホルモンの値を測定。正常な若い女性では、エストラジオールの値が100pg/mlくらいあるが、若年性更年期障害の人では30~40pg/mlくらいに低下していることが多い。また、基礎体温表を記入していくと、排卵しているかどうか、黄体ホルモンがきちんと分泌されているかがわかる。さらに、少量のホルモンを注射して反応をチェックする「ホルモン負荷試験」を行い、ホルモン分泌のどの段階に異常があるかを調べる。

治療

「このまま閉経してしまうのでは?」などと不安に思いがちだが、実際に「早発閉経」にいたる人はごくまれ。一時的に卵巣の機能が低下しただけなので、治療すれば元に戻る。
まずストレスやダイエットなど背景となる問題を探り、そこから改善して様子をみる。休養をとることも大切だ。ウオーキングなどの有酸素運動は血液の循環がよくなって代謝が活発になるだけでなく、卵巣機能の活性化にも役立つ。それでも改善されない場合は、低用量ピルあるいはエストロゲンの錠剤を使って、ホルモン状態を整える方法、自律神経を調整する薬で自律神経失調症の症状をやわらげる方法、漢方薬(加味逍遥散、桂氏ブクリョウ丸、当帰芍薬散、補中益湯など)で体質を改善する方法などを行う。3ヶ月ほど続けていくうちに、症状がおさまっていく人が多い。