どんな病気?

アルコールを大量に飲み続けることによって、肝臓が処理しきれなくなり、さまざまな障害を起こす病気。具体的には(1)アルコール性肝線維症(2)アルコール性脂肪肝(3)アルコール性肝炎(4)アルコール性肝硬変の4つがあり、日本人に多いのは、肝臓が線維化して硬くなってしまう(1)と肝臓に脂肪がたまってしまう(2)。
アルコールの飲みすぎから肝硬変、肝臓がんに進むこともあり、これにウイルス性肝炎が加わると、肝臓がんに進行するリスクも増大する。自覚症状がほとんどないため、定期検診のデータに気をつけたい。

検査・診断

血液検査の項目のうち、肝臓の状態を示す3つの酵素(GOT、GPT、γGTP)がアルコール性肝障害を知るきっかけになる。疑われるのは、(1)γGPTが正常値の2倍を超える(2)GOTとGPTの値を比べ、GOTのほうが高い(GPTが高いときはウイルス性肝炎か肥満性脂肪肝の可能性)(3)GOTよりγGTPの上昇率のほうが高いケース。さらに、禁酒するとこれらのデータが改善されれば、アルコール性肝障害と判断される。

治療

最も効果的な治療法は禁酒。肝庇護剤、ビタミン剤をつかうこともあるが、まずアルコールをやめることが先決になる。健康な肝臓が分解できるアルコールの量は体重1㎏あたり1時間に0.1g。つまり体重60キロの人ならビール大瓶3本までが限度となる。女性は肝臓の処理能力が男性の半分から3分の2ほどしかないため、多くてもビール大瓶1本半が限度。
なかなか止められない人も多いが、自分の努力で治る病気なので、周囲の人にも肝臓が悪いことをアピールし、お酒を飲む場に行かないよう心がけたい。