どんな病気?

一般的には胆のうに石がたまった状態をさし、みぞおちや右のい背中に鈍痛があるのが特徴。ひどくなると右わき腹が激しく痛み、炎症を起こすと発熱する。通常の胆石のほかに、胆のうから十二指腸をつなぐ総胆管にたまる「総胆管結石症」と肝臓内の胆管にある「肝内結石症」がある。たかが胆石と思われがちだが、この総胆管結石を放置すると、石が胆汁の流れをせき止めて炎症を起こし、深刻な状態を招くことがある。
胆のうには、肝臓から分泌された胆汁を濃縮し、収縮することによって十二指腸に送り出す働きがあるが、胆のう内の成分濃度のアンバランスや胆のうの収縮力の異常などの影響で石が形成されると考えられている。石にはおもにコレステロール石、ビリルビンカルシウム石、色素石の3タイプがあり、最も多いのはコレステロールを主成分に色素成分が混ざった混合石で全体の8割以上を占める。

検査・診断

消化器科で専門医が超音波検査を行うと、リスクの高い胆管の結石も観察できることが多い。また、血液検査の肝機能値(GOT、GPT)の異常が現れたときには、総胆管に石がある可能性があるため、内視鏡的胆管造影検査(ERCP)を行う。

治療

石が胆のうの中にあって無症状の場合には、とくに治療をせず経過観察でよいが、10年放置すると2~3割は症状を起こすというデータがあるので、2年に1度は超音波検査を受けたほうがよい。
薬で溶かしたり、衝撃波で砕く方法もあるが、根本的に治療するには手術で胆のうを摘出する以外にない。胆のうの摘出は腹腔鏡下手術で行うのが一般的。傷も小さく、数日の入院ですむが、炎症や癒着が激しい場合には開腹手術を行う。