どんな病気?

食べ物や飲み物を通して口からA型肝炎ウイルスに感染し、約2ヶ月間(早くて2週間、遅い場合は3ヶ月)の潜伏期間を経て、高熱(38℃~39℃)が1~2週間続く。風邪と思っていたら、だんだん尿の色が濃くなって、黄疸が出てくる、というのが典型的なパターン。慢性化することは、ほとんどない。衛生状態のよい日本では、生の貝類からの感染が主で、衛生状態の整っていない中国南部、東南アジア、アフリカ方面への海外旅行先で感染するケースが多い。

検査・診断

発熱、下痢、けん怠感、食欲不振など、風邪の症状と似ているが、黄疸が特徴的なのですぐにわかる。尿が濃い茶褐色になることが多く、検尿すると尿中のビリルビンやウロビリノーゲンの増加が認められる。血液検査では GOT、GPT、LDH、ビリルビン値などが上昇する。

治療

絶対安静を保ち、寝ていれば自然に治る。死に至ることはまずないが、普通の生活に戻れるまで1~2ヶ月かかることも少なくない。感染のリスクが高い地域に行くときは、渡航前に予防接種を受けておくのも一つの方法。かつては、免疫グロブリンが使われていたが、効果が不十分なため、現在では新しい不活化ワクチンが使われるようになった。