どんな病気?

血液や体液を介してB型肝炎ウイルスに感染して起こるが、症状はほとんどなく、感染に気づかないことが多い。感染した人のほとんどは母子感染で慢性肝炎に移行しやすい。1985年からは新生児へのワクチン接種で母子感染は防げるようになった。大人になってからの感染はセックスによるものが多く、約2割の人が急性肝炎を起こすが、慢性化せず自然に治ることが多い。B型肝炎から劇症肝炎を起こし、死に至るケースはごくまれ。

検査・診断

自覚症状がほとんどないため定期検診の血液検査が発見のきっかけとなることが多い。肝臓が破壊されたとき血液中に出る酵素、ALT(GOT)、AST(GPT)の値が異常値となった場合、肝臓に何らかの障害が起きている可能性が高い。この段階で「ちょっとお酒を飲みすぎたから」などと放置せず、必ず精密検査を受け、ウイルスマーカー検査で肝炎ウイルスに感染しているかどうかを確認すること。なお、慢性化している場合、血液検査で異常値にならないため、肝機能検査が正常だからといって感染していないとは限らない。

治療

治療は早いほうがよいが、タイミングには注意が必要。GOT、GPTの値が正常なときは治療効果がないため、定期的にチェックして、異常値が出たときに治療する。ウイルスの増殖を抑える内服薬(ラミブジン)と免疫力を高める「ステロイドリバウンド療法」を併用する方法が有効とされている。内服薬だからといって軽くみず、専門医の指導のもとで注意深く行うことが不可欠。ウイルスを完全に取り除くことは出来ないが、薬を上手に使えば進行を抑え、肝硬変に進むのを防ぐことができる。
なお、夫婦間の感染はパートナーのワクチン接種で予防可能。その他では、歯ブラシ、髭剃りなど血液がつく可能性のあるものを共用しなければ日常生活の中で感染する心配はない。