どんな病気?

おもに輸血や血液製剤、予防接種による注射針の使いまわしなどの医療行為によってC型肝炎ウイルスに感染し、2~6ヶ月の潜伏期間のあと、感染した人の3分の1は自然に治り、3分の2は慢性化する。適切な治療を受けずに放置すると、ゆっくり時間をかけて肝硬変、肝臓がんへと進行していく可能性が高い。急性肝炎でも全身の倦怠感や食欲不振、悪心、嘔吐などの症状が現れる人は2~3割程度。黄疸が現れる場合もあるが、ほとんどの場合、自覚症状がないため、自分で感染に気づかないまま放置している人の数は相当いると考えられる。一度は感染の有無をチェックしておいたほうがよい。

検査・診断

血液検査でHCV抗体をチェックし、陽性ならさらに遺伝子検査でウイルス自体の存在をチェック(RNA検査)して、今現在C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを確認する。抗体検査が陽性でも過去に感染して自然に治っている場合があるため。

治療

ウイルスの量、タイプ、進行度によって治療効果が左右される。日本人に最も多いのは1bタイプで、治療が難しいといわれていたが、新しい治療が開発され、治療成績が急激に高まっている。最も有効とされているのは「リバビリン」とインターフェロン製剤を併用する方法。最初の2週間は入院して筋肉注射か静脈点滴を行い、その後は外来に切り替える。高熱、貧血、うつ状態などの副作用が強くでる傾向があるため、専門医のもとで注意深く治療を受けることが不可欠。この治療で7割は完治するが、完治しなくても少量のインターフェロンを持続的に投与する方法で肝臓がんへの進行を予防することが可能だ。
なお、C型肝炎ウイルスの感染力はB型肝炎の1000分の1ときわめて弱いので、日常生活の中で感染することはほとんどないと考えられている。