どんな病気?

肝細胞が線維化して硬くなり、肝臓の機能が低下した状態。かなり進行するまで症状が出ないのが普通で、症状がでない段階の「代償期」と、進行して腹水がたまったり、黄疸が出る、昏睡が起こる、食道静脈瘤が破裂して血を吐くなどの症状が起こる「非代償期」とに分かれる。
アルコール性肝炎やウイルス性肝炎を放置すると、肝硬変に移行する。C型肝炎から肝硬変に進行した場合、さらに肝臓がんへの進行していくのを防ぐことが重要な課題。肝硬変が急激に進行し、肝不全で死亡することもある。アルコール性肝硬変は、禁酒できないと、肝硬変が持続的に進行し、昏睡状態に陥って腹水がたまって亡くなることも多い。

検査・診断

自覚症状がほとんどないため、定期検診の血液検査で肝機能の低下を指摘され、精密検査の結果、発見されるパターンが多い。確定診断するためには皮膚から肝臓に太い針を刺して組織をとって顕微鏡で調べる「肝生検」と、おなかに小さな穴をあけてスコープを挿入し、モニターで肝臓の表面を観察する「腹腔鏡検査」を行う。医療機関にもよるが、数日入院して行うことが多い。

治療

肝硬変に至るまでの過程によって治療法が異なる。慢性肝炎の段階で発見されないまま肝硬変まで進行してしまった人には、インターフェロンを使った治療を行う。一方、慢性肝炎の段階から治療を行ってきたのにもかかわらず、肝硬変に進行してしまったケースに対しては、完治を目的とせず、強力ミノファーゲンC、ウルソなどを使った肝庇護療法で進行を防ぐ。