どんな病気?

肝臓にできるがん。原因としてウイルス感染があげられ、C型肝炎は慢性肝炎から肝硬変を経て肝臓がんへ段階を経て進行する一方、B型肝炎は慢性肝炎から肝硬変を経由せずに肝臓がんになることがある。前者のパターンで肝臓がんになる人が最も多く、発ガン率は50~70%、後者はその半分ほど。アルコール性肝硬変からの発ガン率は20%ほど。早い段階で治療を受け、発ガンを予防することが大切だ。

検査・診断

肝臓がんは5㎝くらいの大きさになっても無症状のことが多く、健康診断の血液検査で肝機能を低下が指摘され、超音波検査でみつかるパターンが多い。確定診断のためには肝生検を行う。

治療

がんの場所や大きさ、個数によって治療法が異なる。肝臓がんは一つのがんを摘出しても、再び肝臓内にがんが発生する可能性が高く、かといって移植しない限り全摘出するわけにはいかない。一度の治療で完治することは難しいので、一人の患者が複数の治療法を経験する可能性が高い。
がんの大きさが2~3㎝以下なら外科手術をせずに、超音波で観察しながら電極針を刺し、ラジオ波を照射してがん細胞を凝固壊死させる「ラジオ波凝固療法」や、皮膚の表面から針を刺して、がんの部分にエタノールを注入して壊死させる「エタノール注入療法」で治療することが多い。
治療後は、肝臓内転移や新たながんの発見のため、3~4ヶ月に一度の経過観察を続けることが重要だ。