どんな病気?

肝臓に脂肪がたまった状態。食べ過ぎ、運動不足といった悪い生活習慣によって起こる。自覚症状は、ほとんどなく、進行すると、だるい、疲れやすい、などの症状が出る場合もあるが、ごく軽く現れる程度。とくに肥満は脂肪肝と密接な関係があり、標準体重より20%オーバーした人(たとえば身長に対して50kgが標準なのに60kgまで肥満した人)の50%に脂肪肝がみられるというデータがある。

検査・診断

基本的には無症状なので、会社の定期検診をきっかけに見つかるケースがほとんど。血液検査のうち肝機能の状態を示すGOT、GPTという値が正常値(ともに上限が40mg/dl前後)を超えて、200mg/dlくらいまでの値の人は脂肪肝が疑われ、再検査を受けるよう指導される。
再検査では、再び血液検査を行って、B型肝炎、C型肝炎などのウイルス性肝炎にかかっていないかどうか、肝機能がどの程度低下しているかをチェック。定期検査のときに異常が出ても、そのときたまたま薬を飲んでいたり、風邪などの感染症にかかっていた場合は、一時的に肝機能に異常が出ることもあるためだ。
同時に、超音波で肝臓の様子をモニター画面に映して観察する。脂肪がたまっていると超音波を反射して白くキラキラ光っている様子が肉眼でわかる。かつては超音波検査器の精度があまりよくなかったので、脂肪肝がかなり進行しないと発見できなかったが、最近では、検査機器の精度がアップしたために、ほんの少し脂肪がたまっただけでも簡単に発見できるようになってきた。

治療

脂肪肝に対する特別な治療法はない。脂肪肝を招く原因そのものをなおすことが治療になる。肥満が原因ならダイエットを、アルコールの飲みすぎなら禁酒をという具合に、疑わしい原因を一つずつ取り除いていく。
脂肪肝そのものは、放置しても深刻な病気に直接つながることはないが、脂肪肝を招く生活習慣をそのまま長く続けていると、将来的には高脂血症、糖尿病、高血圧などの生活習慣病にかかるリスクが高い。食べ過ぎ、飲みすぎを改め、1日30分程度のウオーキングを習慣づけたい。将来的なリスクを理解して、早めに生活改善に取り組むことが大切だ。