どんな病気?

脳の血管が詰まって血流が途絶え、酸素や栄養が脳に届かなくなって脳細胞が破壊される病気。脳梗塞を起こすと、手足の麻痺や目が急に見えなくなるなどの神経症状が現れる。発作が数分から数時間くらいで治ってしまう「一過性脳虚血発作」と区別するため、発作が24時間以上続くものを脳梗塞と呼ぶ。
障害を受けた血管の部位によって、後遺症に大きな違いが出る。呼吸中枢がダメージを受けると死に至り、言語中枢がダメージを受けると失語症に、運動中枢がダメージを受けると片麻痺を起こすなど、命が助かっても何らかの後遺症を起こすことが多い。
肥満、高脂血症、動脈硬化、糖尿病、高血圧、喫煙など、リスクファクターは心筋梗塞と共通するため、生活習慣病の予防が脳梗塞の予防につながる。

検査・診断

脳梗塞発作が起きたら、安静を保ち、一刻も早く救急車で最寄の大規模な病院へ搬送してもらうことが大切。病院では酸素吸入と血栓溶解剤を点滴する。脳の手術は機能を損傷するリスクが高いため、外科手術ができるケースは限られている。死んでしまった脳組織は再生しないが、脳には予備能力が備わっているため、時間をかけて根気よくリハビリを行えば、機能回復する可能性は十分にある。
なお、何も自覚症状がないのに、脳ドックに入ってCTをとったら、たまたま細い動脈が詰まっていたというケースもある。この場合、食事や運動を基本にした高脂血症、糖尿病など基礎疾患のコントロールに注意し、脳梗塞を予防する。