どんな病気?

クラミジア・トラコマティスという病原体がセックスで感染する病気。感染後10日~20日程度の潜伏期間のあと、子宮の入り口に炎症を起こすが、自覚症状はほとんどなく、あるとしてもおりものの量が増えた、下腹部に違和感がある、微熱がある、などあまりはっきりしない。気づかず放置すると、子宮、卵管と炎症が奥へ広がり、骨盤内腹膜炎で下腹部の激痛を起こすこともある。卵管に炎症が広がると、不妊の原因になる。

検査・診断

自覚症状が乏しいだけに、感染に気づかないまま放置するケースが多いが、感染が拡大すると不妊の原因になるなどの影響もあるため、少しでも気になる症状があれば、早めに受診したほうがいい。クラミジアの検査方法は、血液検査で免疫抗体反応を調べる方法もあるが、より確実なのはクラミジアのDNAを直接調べるPCR法。子宮の入り口にある子宮頸部の細胞を採取するために内診台にあがる必要があるが、痛みもなく、数分で終わる簡単な検査なので、セックス経験のある人は積極的に受けたほうがよい。なお、検査の結果、クラミジアに感染していることがわかったら、パートナーも必ず検査を受けることが必要だ。

治療

抗生物質を2週間服用し、薬を飲み終えたら再検査を受けて完治したかどうか確認する。完治していなければ、さらに抗生物質をのみ続ける。なお、パートナーも同時に泌尿器科で検査を受け、感染していれば必ず同時に治療する。自分だけが治療しても、セックスパートナーが治療しなければ、再度感染を繰り返すことになり(ピンポン感染)、いつになっても完治しない。クラミジアによる健康被害は女性のほうが大きいため、将来的な影響も考え、治療は必ずカップルで受けるようにしたい。