どんな病気?

唇の左右どちらかの1~2ヶ所、ぶどうの房のように複数の水疱が固まってできるもの。原因は単純ヘルペスウイルスの感染で、身体の抵抗力が落ちたときに増殖し、水疱ができる。ほとんどの場合、10歳未満に家族などから気づかないうちに感染し、神経の細胞の中に住み着く。子どもの頃の感染では症状が出ないことが多いが、思春期をすぎた頃から、疲れたとき、風邪で熱が出たとき、強い紫外線にあたって身体の抵抗力が落ちたときに症状が現れる。頻度は年1~2回程度が多いものの、毎月のように出たり、あるいは一生無症状の人もいる。大人になってから初めて感染すると、高熱や吐き気を伴うなど重症化しやすい。
なお、最近ではオーラルセックスの普及によって、性器ヘルペスから感染するケースが増えている。

検査・診断

口唇ヘルペスは、皮膚科の担当となり、水疱の様子(ぶどうの房のように複数かたまってできる)や、ピリピリした特有の痛みを伝えると、だいたい診断がつく。

治療

放置しても自然に治るが、顔に水疱ができると目立つので、見た目を気にして治療を受ける人が多い。とくに大人になってからの初感染やアトピー性皮膚炎の人は症状がひどくなりやすいので早めに受診したほうがよい。
治療には抗ウイルス剤を使うが、症状が軽い場合は軟膏を、再発を繰り返して、症状が辛い場合には内服薬で5日間治療する。何度か再発を繰り返すと、水疱ができる前触れが自分でわかるようになってくるので、早めに内服薬を飲んでおくと、水疱がでる前に症状を抑えられることもある。再発を繰り返している人は、薬を常備しておいて上手にコントロールするといい。また、疲れたときなどに発症するので、日ごろから休養を心がけ、疲れをためないようにすることも大切。
なお、水疱が出ている最中は、感染しやすいので、食器、タオルの共用や濃厚な接触は避けたほうがよい。