どんな病気?

AD/HDとは、日本語で「注意欠陥・多動性障害」と呼ばれる発達上の障害です。
原因は現在のところはっきりしませんが、注意力・多動性・衝動性をコントロールできない脳神経的な疾患だと考えられています。

[AD/HDの特徴・症状]
■注意力
・集中力が続かない
・人の指示にしたがえない
・ミスをしやすい
・用事や待合せ時間を忘れることがよくある
・仕事や家事を計画立てて行えない
・人の話を聞いていないように見えることが多い

■多動性
・落ち着きがない
・じっとしていることが苦手
・手足を頻繁に動かしてしまう
・話し出すと、なかなか止まらない
・じっと座っていられず、すぐに席を立ってしまう

■衝動性
・順番を待てない
・人の話を遮って話してしまう
・人にすぐちょっかいを出したくなる
・人の話を最後まで聞かず、話の途中で回答してしまう

原因

AD/HDの原因として最も有力な説は、脳の機能障害です。脳の前頭葉には、物事を順序立てて理論的に考えたり、整理整頓したりする働きがありますが、AD/HDの人は、脳の前頭葉の働きが弱いといわれているのです。
前頭葉を活性化するには神経伝達物質のドーパミンが必要ですが、AD/HDの人は、前頭葉までドーパミンが届きにくく、そのために注意力の欠如や、多動性、衝動性などの症状が出やすいと思われます。

AD/HDは、「性格的なもの」ではなく、脳の機能障害だと理解することが大切です。
また、親や環境の影響、食品添加物の影響なども原因のひとつと考える専門家もいます。

検査・診断

AD/HDの主な症状は「じっとしていられず動きまわる」「不注意」「集中できない」「衝動的な行動を起こす」などです。
誰でも少しはこのような症状が思い当たるかも知れませんが、AD/HDの場合は、これら「不注意」「多動性」「衝動性」の症状が、年齢不相応に現れるのが特徴です。

▼AD/HDセルフチェック

最近6ヶ月程度の間で、よくあてはまるものをチェックします。自分だけでなく、家族や友人をチェックすることもできます。

□作業に優先順位をつけて行うことが難しい
□ひとつの物事を最後まで仕上げることが難しい
□約束や用事を忘れてしまう
□長時間じっと座っていなければいけない場面で、じっとしていられない
□よく考えないとできない作業が苦手
□異常なほど活動的だったり、何かをしなければという気持ちに駆られる

チェック
問題がある場合⇒このチェックで見る限り、あなたにはAD/HDで問題とされる行動が多くみられるようです。
問題がない場合⇒このチェックで見る限り、あなたにはAD/HDで問題とされる行動は少ないようです。

※このチェックツールは、AD/HDの方に良く認められる行動の

有無を示唆する目的で作成されたものであり、医師による診断を代用するものではありません。
このチェックツールの結果により利用者が万が一不都合、不利益を被った場合でも、e治験.comおよび日本治験推進機構、監修者はいずれもその責を負わないものとします。
また、AD/HD以外の病気の可能性の有無について、いかなる示唆を与えるものでもありません。

AD/HDの診断は、まず多くの精神疾患と同様に問診で行い、続いて心理検査・知能検査、場合によってはMRI・脳波測定等の検査が行われることもあります。
AD/HDに特化した生物学的マーカー等は開発中であり一般的ではありませんが、現在最もよく使われている国際的な診断基準は、アメリカ精神医学協会が定めたDSM-IV(1994)と、それを改訂したDSM-IV-TR(2000)のAD/HDと言われています。
なお、このDSM-IVでは、MRIや血液検査等の生物学的データを診断項目にしていません。

DSM-IVでは、AD/HDを「不注意優勢型」、「多動性・衝動性優勢型」、不注意と多動性・衝動性の両方の特徴をもつ「混合型」という3つのタイプに分類しています。