どんな病気?

太ることへの恐怖、極端な痩せ願望から、食事をうけつけなくなったり、カロリーの低いものしか口にしなくなる病気。自分が病気であるという認識(病識)がないため、一般的に治療を進めるのが難しい。人間関係のストレスや、何らかの挫折経験を背景に、ダイエットをきっかけに拒食症に発展することが多い。 性格的にまじめで、「食べてはいけない」という強迫観念にかられているため、多くの人が挫折するダイエットも成功させてしまい、エスカレートしていく。極端に体重が減るため、体重減少性無月経を起こす人が多い。

検査・診断

心療内科または精神科で、これまでの病歴、家族関係など基本的なこと、現在の具体的な症状、日常生活でどんな支障があるのかなどについて問診を受ける。身長、体重を測り、正常な体重の最低限の85%以下の場合には拒食症を疑う。さらに、問診で拒食症の診断基準項目に適合するかどうかをチェックする。初診は1時間ほど時間をかけることが多い。自分にあった治療を的確に選択するためには、心を開いて自分で困っていることを率直に話し、現状を正確に把握してもらうことが不可欠。

治療

治療方法はケースバイケースで、患者の状態や医師の方針によっても異なる。もう十分に痩せているのに、まだ太っているという認知のゆがみを修正する認知行動療法は、ロールプレイなどを通して、自分自身の認知のゆがみに気づいてもらい、修正していく方法。治療には年単位の時間がかかることが多い。また、数ヶ月入院して行動制限を行うことで治療効果が出るケースもある。ベッドの上から動いてはいけないなどの制限を与え、1000cal食べたら病棟内を歩いてもOK、週に一度入浴可、家族への電話OKなど、一定の条件を達成したらごほうびをあげるという治療方法。24時間、管理下におかれるため、外来通院よりも食生活の改善はしやすい。