どんな病気?

普通の食事では考えられないほど大量の食品を一定の時間内で機械的に食べてしまう病気。拒食症から過食症に移行するケースが多く、肥満を恐れるあまり、過食したあとで吐く場合もある。指をのどの奥に入れて吐くため、指に‘吐きダコ’ができることも。多くの場合は過食したことを後悔し、自己嫌悪から無気力、抑うつ状態に陥っていく。さらに抑うつ気分を解消するために過食するという悪循環に陥ることが多い。

検査・診断

心療内科または精神科で、これまでの病歴、家族関係など基本的なこと、現在の具体的な症状、日常生活でどんな支障があるのかなどについて問診を受ける。初診は1時間ほど時間をかけることが多い。自分にあった治療を的確に選択するためには、心を開いて自分で困っていることを率直に話し、現状を正確に把握してもらうことが不可欠だ。

治療

過食症で、感情的に不安定で衝動的に食べてしまうケースには、抗うつ剤のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)が有効とされる。脳内の神経伝達物質に直接作用して、うつ状態を改善する働きのほかに、摂食中枢にも作用して、食欲を抑える働きもあることがわかっている。
食べ物を周囲に置かない、過食する時間をなくすため趣味や仕事で生活のリズムを保つなど、周辺の状況改善から取り組んでいくことも大切だ。また、同居する家族の協力も重要なポイント。過食のあと本人が後悔していることが多いので、家族はあえてそのことを責めず、できる限り受容する姿勢をもつよう心がけたい。