どんな病気?

検査をしても何も異常は見つからないのに、朝なかなか起きられず、疲れがとれず、だるくて何をするにも億劫な状態が半年以上続く病気。日常生活が送れないほどの慢性的な疲れに、頭痛や風邪のときのような微熱、のどの痛みが伴うのが特徴だ。7対3の割合で女性に多い。「怠け病」などと言われがちだが、精一杯頑張りすぎたために疲れきってしまうために起こる。風邪を引いたことや強いストレスをきっかけに発病するケースが多い。原因として、ストレスとウイルスが指摘されているが、はっきりとした原因はわかっていない。

検査・診断

ほかの病気の可能性がないのに、疲労感、倦怠感が6ヶ月以上続くことに加え、微熱(37.5―38.6℃)か悪寒がする、喉が痛い、首か腋の下のリンパ節が腫れて痛い、筋力が低下している、筋肉痛あるいは不快感がある、疲れやすく運動能力が下がっている、頭痛、見た目では異常がないのに動くとき関節が痛い、精神神経症状(健忘、興奮、思考低下、集中力低下、うつ状態)、睡眠異常(過剰睡眠)のうち8つがあてはまる場合、慢性疲労症候群と診断される。

治療

点滴で栄養を補給、漢方薬で体質を改善し、精神安定剤、抗うつ薬で心の安定をはかるなど、症状に応じて行う。ウイルスに対抗できるよう本来の自然治癒力を高めるのが目的だ。同時に、カウンセリングを行い、心と体の両面からの治療を行っていく。この病気にかかる人は、責任感が強く、心身ともに疲れる状態に自分を追い込んでしまう傾向がある。「もう十分に頑張った」と自分を認め、早めに休養をとることも重要な解消法。ラクな気持ちですごせるよう心がけたい。