どんな病気?

夜、眠ろうとしても、頭が冴えて1時間以上眠れない状態。明け方になってようやく眠れるものの、朝はなかなか起きられず、日中の電車の中や会社などで居眠りをしてしまうため、社会生活に支障をきたすことが多い。20代後半から30代の働く女性に多く、残業などで不足しがちな睡眠時間が、入眠障害のために、さらに不足して、ひどい寝不足状態が続く。平日の寝不足を補うために、週末は外出しないで寝たまますごす、という人も多い。背景に、仕事上の問題や、職場の人間関係などのストレスが関係していると考えられ、緊張状態のまま布団に入るためリラックスできずスムーズに眠りにつけない。この状態が続くと、疲労が蓄積されて、自律神経失調を起こし、頭痛や肩こり、胃腸障害、集中力の低下、動悸など、さまざまな不定愁訴へと発展していく。

検査・診断

受診は内科、心療内科へ。問診が基本となる。布団に入って1時間以上眠れない状態が続き、日常生活に支障がある場合は早めに医者にかかったほうがよい。

治療

まず、ストレスの多い生活習慣を変えるよう指導されることが多いが、それだけでは改善されない場合、薬物療法を行う。入眠障害の場合、睡眠薬よりも、抗不安薬を使ったほうが効果が高い。布団に入る2~3時間前にのむと、抗不安薬の副作用である眠気が現れ、スムーズに眠れるようになっていくことが多い。ただし、眠れないことを気にし過ぎるとかえって逆効果になるため、リラックスできる時間を作る工夫も大切。寝酒は、かえって興奮して眠れなくなったり、睡眠が浅くなるので逆効果。このほか、漢方薬を使う方法など医療機関によって独自の方法を行っているところもある。