どんな病気?

心臓がドキドキする、息苦しい、胸が締め付けられるような感じがする、などの発作(パニック発作)が繰り返され、日常生活に支障をきたす病気。発作によって実際に死ぬことはないが、また発作が起こるのではないかという不安から、発作を起こした場所に行くことができなくなる場合(広場恐怖)もある。とくに、この広場恐怖を伴うパニック障害は女性患者の4分の3にみられ、電車、バスなどの乗り物、映画館、人ごみの中、美容院、歯科医院など、閉鎖された場所を避けるようになるのが特徴。

検査・診断

受診は精神科、神経科、心療内科へ。パニック障害を客観的に検査する方法はなく、問診で自覚症状を聞くことが診断の基本。発作が繰り返し起こり、また発作が起きるのではないかという不安が続いて日常生活の支障が出るほど重症な場合は、「パニック障害」と診断される。いつ、どんな場所で、どのような症状が起きて、そのために日常生活にどの程度の支障があるのかを具体的に話すことが大切だ。

治療

まず、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)で不安や恐怖心を緩和する。副作用もほとんどなく非常に高い効果を発揮するが、効果が現れるまで1週間から10日ほどかかるので、緊急の場合や、より症状が強い場合には抗不安薬を併用する。即効性があるため、パニック発作が起こったときに頓服すると症状がおさまる。副作用として、眠気、注意力の低下などが起こる場合があるので、車の運転や危険な作業は避ける。他に、倦怠感、口の渇きなどの副作用があるが、自己判断で中止せず、必ず主治医に相談を。 また、電車やバスに乗れないなどの広場恐怖を伴う場合には、少しずつ訓練する行動療法を行うことが多い。この場合、最初のうちは誰かに付き添ってもらうなど、家族や友人の協力が重要なポイントとなる。