どんな病気?

水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの1種が原因で起こる感染症。足にできる足水虫が1番多く、通常、水虫という場合には足水虫のことをいいます。
なんと「日本人の5人に1人が水虫」というほど、たいへん身近な病気です。

[水虫の発生部位と症状]

▽趾間(しかん)型水虫
足の指の間(とくに中指と薬指の間)にできる
・指の間の皮膚がふやけ、むずかゆくなり皮膚がむける
・水虫といえばこのタイプが1番多い

▽小水疱(しょうすいほう)型水虫
足の裏のふち・土踏まずにできる
・赤く小さな水ぶくれ(=小水疱)が多数でき、1週間ほどで皮膚がむける
・激しいかゆみをともなう
・あせもやかぶれと症状が似ている
・梅雨時になりやすい

▽角化型水虫
足のかかと •皮膚の角質が硬く厚くなる
・表面が荒れ、ひび割れなどができて皮膚がむける
・かゆみは少ない
・水虫だと気づかない場合がある

▽爪水虫(爪白癬)
足の爪(とくに親指の爪)にできる
・白癬菌が爪の中にまで入り込むことで起こる
・爪が変色・変形したり欠けたりする
・かゆみは少ない

原因

水虫の原因は、白癬菌(はくせんきん)というカビです。
白癬菌は高温多湿な場所を好み、ケラチンと呼ばれる皮膚などのタンパク質を栄養分にして繁殖します。 靴や靴下などを長時間履き続けていると、足が蒸れた状態、すなわち高温多湿の状態になります。また足の皮膚はケラチンを豊富に含んでいるため、蒸れた状態の足は白癬菌にとっては絶好のすみかとなってしまうのです。

また、他人からの感染にも注意が必要です。
水虫の患者さんの足から白癬菌が潜む皮膚がはがれ落ち、それが他人の足の皮膚に付着した場合、潜んでいる白癬菌が皮膚内に侵入することにより水虫に感染してしまいます。
不特定多数の人間が裸足になる場所(プール・浴場・スポーツジムなど)には、特に注意が必要です。

同居の家族内で、水虫が感染するケースもあります。
バスマット(足ふきマット)・スリッパ・サンダルなどの足に直接触れるものを共用することで感染する場合があるので注意が必要です。

検査・診断

水虫の正確な診断を行なうためには、顕微鏡による検査が必要となります。顕微鏡による検査では、患部の一部を採取して白癬菌の有無を調べます。

治療

水虫の予防および治療の方法には、生活習慣の改善、薬物療法などがあります。水虫の治療は、気長に続けることが大切です。焦らずじっくりと取り組みましょう。

■薬物療法

水虫の治療に用いる薬物には、塗り薬と飲み薬があります。

▽塗り薬
水虫治療の中心は塗り薬です。患部に薬を直接塗ることで白癬菌を殺菌、成長を抑止することができます。
塗り薬にはいくつかのタイプがあります。それぞれの症状に合った塗り薬を使用しましょう。

▽塗り薬の種類と特徴

クリーム剤
・皮膚への浸透力が優れている
・水虫治療においてもっともよく使用されている
・多少べたつきがある

液剤
・乾きやすく、塗った際の使用感が優れている
・アルコールを含むため刺激性があり、症状が悪化している患部には適さない

軟膏
・刺激が少なく、症状が悪化して患部が過敏になっている場合にも使用ができる
・他の薬と比べて効果が弱い
・クリーム剤よりもさらにべたつきがあり使用感が悪い

※塗り薬を使用する際には次のことに注意しましょう!
・毎日欠かさず塗ること
・患部以外にもまんべんなく塗ること(感染を防ぐため)
・入浴後の清潔な患部に塗ること

予防

■生活習慣を改善しましょう!

水虫は白癬菌というカビによる感染症なので、白癬菌を生活環境から排除することが1番大切です。
白癬菌は、他のカビと同じく高温多湿のジメジメした状態を好みます。そのような環境を避けることがポイントです。

(1)窓を開けて換気する
こまめに換気しましょう。通気を良くし高温多湿の状態を防ぐことが大切です。

(2)床の掃除をする
床のホコリにも白癬菌が潜んでいます。こまめに床の掃除をしましょう。足を清潔な状態に保つことも大切です。

(3)サンダルやスリッパなどは個人別のものにする
サンダルやスリッパなど足に直接触れるものは、家族共用ではなく個人別にしましょう。

(4)バスマットは、まめに洗濯し日光にあてて乾かす
湿ったままのバスマットは、白癬菌の絶好のすみかです。こまめに洗濯をし、日光でよく乾かして使用してください。靴下もまめに取替え、清潔を保ちましょう。

(5)足の裏をよく洗う
足の裏をよく洗い、清潔を保ち白癬菌の侵入を防ぎましょう。

(6)足の裏をよく乾かす
足の裏を洗った後は、湿った状態のままにせず、よく乾かしましょう。