どんな病気?

爪にできる水虫の一種で、白癬菌(はくせんきん)というカビが原因で起こる感染症です。主に足の親指の爪に発生し、かゆみはほとんどありません。他の水虫に比べると症状に気付きにくく、気がつくと悪化しているということも少なくありません。日本人の10人に1人が持っているとされています。

爪白癬の症状

主な症状は外見的なものです。
・爪の色が白や黄色に濁る
・爪がポロポロ欠ける
・爪が厚くなる
・爪が変形する
・ひどい場合歩くたびに痛みを感じる

爪白癬には幾つかの種類があります。
1. 爪の先端や側縁部から菌が侵入し爪が変色。ポロポロと欠ける。1番多いタイプ。
2. 爪の甘皮から菌が侵入し、爪の付け根が白く濁る。進行が早い。
3. 爪の表面から菌が侵入し、爪の表面が白くなる。珍しいタイプ。
4. 爪のどこからか菌が侵入し、爪全体に症状が発生。他のタイプの治療が放置された場合になる。歩くたびに痛みを感じる場合もある。

原因

水虫と同じ白癬菌というカビが原因です。白癬菌は爪のケラチンというタンパク質をエサにしています。高温多湿な環境を好むため爪白癬の場合ほとんどが爪の下部である爪甲下(そうこうか)をすみかとします。
爪甲下は爪の表面と違い柔らかく水分も多いため、またエサのケラチンも豊富なために白癬菌の好む環境になっているからです。足に水虫がある場合、足の白癬菌から爪に白癬菌が運ばれて爪白癬になることもあります。水虫と爪白癬を併発した場合、治りにくく完治が難しくなります。また白癬菌を持っている周囲の人から感染することもあります。

検査・診断

水虫の場合と同じように顕微鏡で視認します。爪白癬と思われる部分を一部採取し、白癬菌の有無を調べます。

治療

爪白癬は主に薬物療法を用います。時間がかかることが多く半年から1年はかかることを覚悟しなければなりません。
根気よく続けないと爪の中や足の水虫に残っている白癬菌により再発することがあります。

●塗り薬 治療の中心は塗り薬ですが、爪白癬の場合は外側から薬を塗っても白癬菌に届きにくいため、補助的に使用されます。

●飲み薬 爪白癬の場合飲み薬が治療の要となります。直接薬の成分を患部に届けることができ、また長く患部にとどまるという利点があるためです。
飲み薬を使用するためには血液検査をします。治療の経過を確認し、薬の副作用を調べるためです。肝臓が悪い、妊娠中や妊娠の可能性のある方、授乳中の方は使用できないこともあります。飲み薬での治療は必ず医師による指導のもとで行ってください。

●生活習慣の改善

白癬菌の繁殖を抑え、周りの人にもうつさないために生活習慣を見直しましょう。
a. 足をよく洗い清潔に
b. 足を乾燥させておく。湿ったままの状態にしない
c. 部屋の換気をよくする
d. 靴下やバスマットなど足に直接触れるものはこまめに洗濯をして清潔に
e. 床の掃除を徹底する

◎治療にあたっては必ず皮膚科などの専門医にご相談ください。