どんな病気?

季節性アレルギー性鼻炎とも言われ、スギやヒノキなどの花粉が飛散する時期に症状が現れるアレルギー性疾患です。くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が主なものです。原因となる花粉は様々な種類があり、春先だけではなく、原因となる植物の花粉が飛散する季節によって夏や秋にも発症します。

日本では原因となる花粉が50種類も報告されていますが、花粉症を発症した人の80%以上はスギ花粉が原因とされています。日本は南北に長い地形であるため飛散する花粉にも違いがあり、北海道などでは白樺、本州、四国、九州などではスギ花粉が多く飛散します。また、初夏はイネやヒノキ、秋はブタクサの花粉など様々な種類のものが飛散し、アレルギーを引き起こす原因になっています。

花粉症の主な症状

頭重感や頭痛、倦怠感、不眠や身体のほてり、イライラ、胃腸の具合が悪いなどの不快な症状が多いため、日常生活に支障をきたす場合もある花粉症。
中でも多いものは鼻と眼の症状です。くしゃみが止まらなくて腹筋や胸筋を痛めてしまう場合もあります。

鼻の症状:鼻は鼻水がいきなり出てきて止まらない、鼻をかむ回数が極端に増え、鼻の周辺の肌荒れやただれを起こしてしまうことも少なくありません。また、鼻づまりは鼻の内部の粘膜が腫れることによって引き起こされるのですが、ただでさえ狭い鼻腔が完全にふさがってしまい鼻で息ができなくなる人もいます。口呼吸に頼るため、夜の眠りが浅くなり睡眠不足を引き起こす、喉を乾燥させて痛めてしまうなどの症状が出てきやすくなります。

眼の症状:強いかゆみに襲われ、かゆみに耐えかねてつい眼をこすってしまう事で結膜や角膜に傷をつけてしまうことが問題です。まるでゴミか何かが入ったように眼がゴロゴロする症状が現れます。また、まぶたの裏の充血や腫れぼったさといった症状や白眼の充血などがあります。

原因

風で花粉が運ばれてくることで発症する花粉症は季節によって飛散する花粉が違います。
スギの花粉が代表的なものですが、他にもたくさん種類があります。

2月〜5月 スギ、ヒノキ、マツ、カバノキ、ブナ、ニレなど
3月〜10月 カモガヤ、オオアワガエリ、ナガハグサ、ホソムギ、ハルガヤなど
8月〜10月 ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、カナムグラ、イラクサなど

検査・診断

花粉症の検査はまず問診を行い、症状と花粉の飛散時期が一致しているかどうか?症状が屋内、屋外のどちらで強いか?くしゃみは出るか?目がかゆいか?鼻水が水性か膿性かなどを確かめます。さらにアレルギー性であるかどうかの確認のため鼻鏡検査、鼻汁細胞検査などを行います。

主な検査項目
鼻鏡検査 鼻粘膜の状態を鼻鏡を使って直接診ます。
花粉の場合、初期だと赤く、最盛期では蒼白色になります。花粉以外のダニやハウスダストが原因の場合は持続的に蒼白色になります。

鼻汁中好酸球検査…鼻水を採り顕微鏡で好酸球という炎症細胞の数を調べます。
好酸球の増加が確認できると陽性となります。

皮膚反応テスト…腕の皮膚に小さな傷をつけて花粉のエキスをたらす、注射するなどして皮膚の反応を調べます。時間は15~20分程度です。20mm以上赤く腫れると陽性です。

血清抗体検査RAST法…採決により血液中のIgE抗体量と原因になっている花粉の種類を特定します。

鼻誘発テスト…花粉エキスなどを染み込ませた紙片を鼻の粘膜に貼り、アレルギー反応が起こるかどうかを調べます。

●症状が強い方には鼻誘発テストを行うことは困難なので、他の検査のうち2つ以上で陽性を示したら確定診断となります。