どんな病気?

よく耳にする頻尿とは排尿の回数が増え、トイレに行く回数が増えてしまう病気です。一般的に日中トイレに行く回数は平均して4〜7回程度、1回の排尿量は200~〜400ml程度で1日トータルでは800〜1500mlと言われています。日中に8回以上トイレに行く場合や夜間に1回以上トイレのために目が覚めてしまうなどの場合に頻尿と診断されることが多いようです。男性より女性に多く見られます。

頻尿の症状は?

頻尿は症状が幾つかあります。
1. 昼間頻尿 日中の排尿回数が増加(8回以上)
2. 夜間頻尿 夜間、就寝中に1回以上トイレのために目が覚める
3. 排尿困難 排尿の際に尿の出が悪くなったり切れが悪くなったりする
4. 残尿感 排尿が終了してもまだ膀胱内に尿が残っているような感覚がある
5. 排尿量の減少 1回あたりの排尿量が減少し、結果としてトイレに行く回数が増える
6. 排尿時の痛みや違和感 排尿の際に尿道や膀胱に痛みや違和感を感じる

原因

頻尿の原因は水分の過剰摂取や細菌の感染、炎症のほか、加齢によるものがあります。
●加齢 加齢による膀胱の硬化や腎臓機能の低下、ホルモンの分泌の低下などにより起こる
●水分の過剰摂取 過剰な水分を排出するために排尿の回数が増える
●細菌の感染、炎症 細菌に感染することにより尿道炎、膀胱炎、前立腺炎などの炎症性の疾患が起こる。強い尿意で排尿回数が増え、排尿時に痛みや下腹部痛が起こったりする
●過活動性膀胱 膀胱の筋肉が意図しない時に収縮する病気。女性に多い。
●心因性頻尿 精神的な原因で起こる。
●前立腺肥大症 中高年の男性に多い。加齢により膀胱から尿道にある前立腺の内側にできた腫瘍の肥大により膀胱や尿道が刺激されて起こる

検査・診断

主に問診と尿検査が行われます。
他にも超音波による検査を行う場合もあります。
問診では自覚症状やきっかけなどの質問に答えます。
尿検査では尿の成分や性質、血球や雑菌、細菌の有無などを調べます。いずれも泌尿器科の診断の基本とされるもので、泌尿器に関する多くの病気の診断に用いられます。超音波測定は腎臓や尿道の状態を確認するために行われます。

治療

治療法はいくつかあります。
1. 薬物療法 膀胱の収縮を抑え、尿の排出を促す抗コリン剤や炎症や細菌を抑える抗生剤などが使われます。
2. 骨盤底筋体操 女性向けの体操です。膣や肛門を締めたり緩めたりする体操で尿道や骨盤底筋を鍛えることにより排尿を助けます。余計な力を抜いて、膣と肛門を5秒ほど締めたり緩めたりします。1日に5分から10分行います。
3. 膀胱訓練 尿意を感じてもすぐにトイレに行かずに我慢し、膀胱を拡張させて膀胱の機能を高めます。
4. 排尿日誌 1〜3日、自分の排尿記録をとります。起床や就寝の時刻、排尿の時刻や尿の量に加え、尿意の強さや尿漏れの有無、水分摂取量などを記録します。受診の時の問診や膀胱訓練の際にも役立ちます。

治療に際しては必ず泌尿器科の医師にご相談ください。