どんな病気?

「尿がたまると膀胱が痛い」、「昼夜問わずトイレに行きたくなる」などの症状が現れる慢性の病気。何らかの原因で膀胱が縮んでしまい、充分な量の尿をためることができない状態になっていることから、頻尿や炎症による痛みをまねく。日本国内だけで25万人患者がいると推計され、その9割は女性。20代から症状が出始め、徐々に進行して60代までにピークに達するといわれる。アレルギー性鼻炎や膠原病、目や口の乾燥を訴えるシェーグレン症候群などの自己免疫疾患とも合併することが多いため、これらの病気との関連が注目されているが、はっきりした原因はわかっていない。 一般的な膀胱炎と症状が似ているため、間違えられやすいが、原因も治療法も異なるので注意したい。急性膀胱炎の場合、排尿時の痛みや排尿後の残尿感を訴えることが多いのに対して、間質性膀胱炎では、おもに尿が膀胱にたまったときに痛みを感じるのが特徴。下腹部痛があるために婦人科の病気と間違えられることも多い。

検査・診断

診察は泌尿器科で行うが、間違った診断に基づく無駄な治療を受けないためにも、専門医を受診することが大切になる。専門医が間質性膀胱炎を疑って、じっくり話をきけば、だいたい診断がつく。具体的な症状では、尿がたまると下腹部が痛い、 昼夜を問わず頻尿(昼間10回以上、夜中に2回以上トイレに行く)、 1回あたりの尿の量が少ない、 病院で尿検査を受けても、細菌が検出されない、)抗生物質を1~2週間のんでも症状がおさまらない、などがポイント。
さらに診断を確定させるために、水圧で膨らませた膀胱の内壁を、膀胱鏡で観察する検査を行う。

治療

間質性膀胱炎の場合、尿道から膀胱に少しずつ水を入れて水圧で膨らませると、粘膜から点状出血がみられる。この検査で膀胱が拡張されるため、治療も兼ねて行われることが多い。検査は腰椎麻酔をして行うため、1週間前後の入院が必要。膀胱を無理に拡張させるため、治療後1週間ほどは痛むが、少しずつ尿がためられるようになり、痛みも軽くなっていくことが多い。これと平行して、薬物療法も行う。現在、使われているのは、炎症を抑える抗ヒスタミン剤や、消炎鎮痛剤、抗うつ剤など。ぼうこう内に薬物を注入する方法もある。最近では抗アレルギー剤(トシル酸スプラタスト)の効果が注目され、新薬の開発も進行中。
特定の食品で症状が悪化する場合もあるので、こしょう、唐辛子などの香辛料や、グレープフルーツ、トマト、いちごなど酸味のある食品、アルコールやタバコには要注意。ストレスで症状が重くなる場合もある。また、頻尿になるのを避けるために、水分摂取を制限する人もいるが、尿の濃度が濃くなって膀胱が刺激され、痛みが悪化する傾向もあるので気をつけたい。