1-1. 悪性腫瘍(がん)とは何ですか?
悪性腫瘍(がん)の特徴に以下の3つがあげられています。
- 自律性増殖:がん細胞はヒトの正常な新陳代謝の都合を考えず、自律的に勝手に増殖を続け、止まることがない。
- 浸潤と転移:周囲にしみ出るように拡がる(浸潤)とともに、身体のあちこちに飛び火(転移)をし、次から次へと新しいがん組織をつくってしまう。
- 悪液質(あくえきしつ):がん組織は他の正常組織が摂取しようとする栄養をどんどんとってしまい、身体が衰弱する。
1-2. 上皮内新生物とは何ですか?
これは英語で書くとintraepithelial neoplasia(neoplasm)の日本語訳で上皮内腫瘍とも呼ばれています。以前は、上皮内癌carcinoma in situと呼ばれていたもので、まだ上皮細胞と間質細胞(組織)を境界する膜(基底膜)を破って浸潤(しんじゅん)していない腫瘍(癌)をさします。浸潤していませんから、切除すれば治ります。上皮内癌が最もよく観察されているのは子宮頸部ですが、子宮頸部では前癌病変の異形成と上皮内癌は、しばしば共存し、両者の間は必ずしも明瞭な区別がつけられないため、これらを連続した一連の病変としてとらえ、子宮頸部上皮内腫瘍cervical intraepithelial neoplasia(CIN)と呼んでいます。
良性の腫瘍とは何ですか?
良性の腫瘍は上記の「自律性増殖」をしますが、「浸潤と転移」、「悪液質」をおこすことはありません。増殖のスピードも悪性腫瘍に比べるとゆっくりしています。臨床的には、圧迫症状をきたすことはありますが、外科的に完全切除すれば再発することはありません。
代表的な良性腫瘍として、子宮筋腫があります。その他、卵巣嚢腫(のうしゅ)、皮様嚢腫などがあります。ただし、良性腫瘍の中でも脳腫瘍のごとく発生部位により重篤な臨床経過をきたすものもあります。
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