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| 医師主導型治験用語集 |
化学療法(かがくりょうほう) がん細胞を殺す薬、いわゆる“抗がん剤”を用いる治療法の事で、主に点滴や飲み薬が使われ、一度ではなく、周期的に投与するパターンが多い。抗がん剤には、細胞が増殖する事を抑える働きがある。多くの抗がん剤は白血病細胞だけに有効なわけではなく、正常の分裂可能な細胞にも働いてしまい、それが副作用として現れる。主な副作用は、食欲不振、吐き気、脱毛、発熱などで、同時に対処療法(※た行参照)がなされる。
芽球(がきゅう) 特定の働きを持つ数種類の血球(※か行参照)を造る為に、まず骨髄が造り出す細胞の事。
顆粒球(かりゅうきゅう) 体内に侵入した細菌や細胞の死骸などを食べて分解し、体を守ってくれるパトロール役を担う存在で、血液中の白血球に多く含まれるもの。顆粒球は細胞内顆粒の染色性の違いから好中球、好酸球、好塩基球(※いずれも、か行内参照)に分類される。
がん(がん) 一般に悪性腫瘍(※あ行参照)の総称。がん腫(※か行参照)、肉腫(※な行参照)、白血病(※は行)に大別される。
がん遺伝子(がんいでんし) 「がん」という病気は、人間の体を構成している細胞が「がん化」して「がん細胞」となり、この細胞が分裂を繰り返して「がん組織」をつくり、病気として現れてくるといわれる。細胞の1つ1つには、約8万個の遺伝子があると言われるが、この中の「がん遺伝子」や「がん抑制遺伝子」とよばれる遺伝子に傷がつくと、細胞が「がん化」する。「がん遺伝子」とは、その遺伝子の働きが過剰、異常になると細胞をがん化させる遺伝子の事。一方、「がん抑制遺伝子」とは、細胞のがん化を抑制する作用を持つ遺伝子で、これが何らかの障害により働きが失われた場合には、その細胞をがん化させる事がある。
がん腫(がんしゅ) がん腫とは、皮膚や乳腺、消化管、子宮などの表面を覆っている上皮組織や、消化管に開口している肝臓、膵臓、胆道、子宮に連なる卵管や卵巣などの上皮性組織から発生するがん。幾つかの種類に分けられ、発生する部位により性質が異なる。
肝腫大(かんしゅだい) 脂肪の蓄積に加え、肝細胞自体の膨化によって肝臓が著明に腫大(循環障害のために、臓器が腫れて体積を増している状態)し、時折、圧痛を伴う。
完全キメラ(かんぜんきめら) 造血幹細胞移植後に、造血細胞(※さ行参照)だけが完全にドナー由来の細胞に置き換わっている状態。
寛解後療法(かんかいごりょうほう) 完全寛解になり正常の血液細胞が回復しても、体内には白血病細胞が残っている為、治癒(※た行参照)させる為に行う治療法。寛解後療法には、導入療法と同じ程度の強さの治療をする地固め療法(※さ行参照)と、退院後外来通院中に行う強化療法(※か行参照)がある。
寛解状態(かんかいじょうたい) 一旦良くなっても、また再発する可能性があるという状態の事。白血病の場合、骨髄中の白血病細胞が5%以下で、かつ末梢血・骨髄が正常化し、白血病に基づく症状や所見が消失した状態になって、初めて“完全寛解状態”といえる。
寛解導入療法(かんかいどうにゅうりょうほう) 白血病の治療は、大きく分けて寛解導入療法と寛解後療法(※か行参照)の2つに分類される。寛解導入療法とは、完全寛解状態(※か行参照)に導くための化学療法で、腫瘍細胞を一掃する目的で行われ、作用機序が異なる抗癌剤を集中的に投与する方法が一般的。
幹細胞(かんさいぼう) 人体の組織や臓器にあり、様々な細胞に分化、成長する能力を持つ未成熟な細胞。また、赤血球(※さ行参照)、白血球(※は行参照)、血小板(※か行参照)を作るのに重要な細胞でもあり、主に骨髄中に見られる。
カンジダ症(かんじだしょう) 誰もが持っているカンジダ・アルビカンス(真菌・カビ)が繁殖して起こる病気。普通は腸内に寄生している為便に混ざっており、そこから菌が付着する事が多いといわれる。健康な時には菌が付着しても発症しないが、疲労や体の抵抗力が落ちている人、抗生物質を長期間服用した人などがかかりやすいと言われる。女性の場合はおりものや痒みを伴う症状が出やすいが、男性の場合は症状が無い事が多い。
肝中心静脈閉塞症(VOD hepatic veno occulusive diseaseかんちゅうしんじょうみゃくへいそくしょう) 肝臓の中心静脈が血栓によって閉塞する事により、黄疸(※あ行参照)、腹水(※は行参照)、肝腫大(※は行参照)、体重増加などの症状をきたす病気。造血幹細胞移植に伴う合併症のひとつ。
偽血小板減少症(ぎけっしょうばんげんしょうしょう) 血小板数の測定時に、血小板の“凝集”(酵素や抗体の働きで結びつけられて塊になる現象)が起こり、血小板の減少が生じている様にみえる事。種々の原因が考えられるが、抗凝固剤によるものが多い。その他、血小板が巨大である場合に、見かけ上減少している様に見える事がある。
キメラ 遺伝子型の異なる2種類以上の組織が同一個体または器官内に共存する状態の事などをいう。「モザイク」という言い方をすることがあるが、異なった「ゲノム」(※か行参照)に由来する場合は、キメラという。
急性白血病のFAB分類(きゅうせいはっけつびょうのえふえーびーぶんるい) 生物の形と構造を記述・比較してその法則性を追究し、また形成過程を研究した分類法。骨髄中の芽球(腫瘍細胞)の割合により、急性白血病と骨髄異形成症候群に大別される。 FABは、フランス・アメリカ・イギリスの三カ国からなる白血病の共同研究機関である各国の頭文字からとったもの。この分類法に基づき、個々の特徴を踏まえた治療法が確立し始めている。
急性リンパ性白血病(きゅうせいりんぱせいはっけつびょう) 悪性化した未熟なままのリンパ球が著しく増加する病気。
強化療法(きょうかりょうほう) 寛解導入療法(※か行参照)後に2〜3コースの地固め療法(※さ行参照)を行い、その後更に残っている白血病細胞を減らす為に行う化学療法の総称。強化維持療法ともいわれる。
クローン 「遺伝的に同一である個体や細胞(の集合)」を指す、生物学の用語。
クローン性血球(くろーんせいけっきゅう) 造血幹細胞(※さ行参照)が白血病(※は行参照)やその他何らかの原因で異状化し、1つの細胞から増えて出来てしまった、もう1つの血球の事。その為、元々の細胞は同一であると考えられる。白血病の場合、白血病細胞は、遺伝情報をもっているDNAを複製して2倍にし、分裂する事を繰り返して、体内で増殖していく。
形質細胞(けいしつさいぼう) 免疫グロブリン(※ま行参照)から産生(つくりだされた)細胞の事。
血管肉腫(けっかんにくしゅ) 血管奥の内皮細胞に異常が生じてがん化する病気。骨にも軟部組織にも発生する。
血液型不適合輸血(けつえきがたふてきごうゆけつ) 異型輸血の事。抗原抗体反応(※か行参照)により引き起こされる溶血(※や行参照)反応のことを言い、ABO式血液型(※A〜Z、あ行参照)の不適合(条件、状態に当てはまらないこと)の他に、Rh式血液型不適合や、その他の不規則抗体によって起こる事もある。
血漿(けっしょう) 血液の液状成分。血清とフィブリノーゲンから成る。脊椎動物では水分の他、タンパク質・糖質・脂質・無機塩類・代謝物質を含み、物質の輸送・ガス交換・血液凝固・免疫に関与するほか、浸透圧や水素イオン濃度の調節などによって内部環境を整えるのに重要な役割を果たす。
血小板(けっしょうばん) 血液成分の一種で、出血を止める働きや、出血を防ぐ役割を担う。
血小板減少症(けっしょうばんげんしょうしょう) 末梢血中の血小板数が10万/μl以下(正常範囲は通常15万〜35万/μl)の状態。
血球(けっきゅう) 血液は見た目は水の様だが、顕微鏡などで確認すると、赤血球(※さ行参照)、白血球(※は行参照)、血小板(※さ行参照)が含まれる「血球」という有形成分と、「血漿」という水分の成分に別れている。体内での割合は、血球が約45%、血漿が約55%。
血小板(けっしょうばん) 血液の有形成分のひとつ。無核で様々な形をした2〜4マイクロメートルの小体。骨髄巨核球からつくられる。血液凝固(出血を止める働きや出血を防ぐ)の重要な働きを担う。
血小板減少性紫斑病(けっしょうばんげんしょうせいしはんびょう) 発生機序と原因を問わず血小板が減少し、皮膚および粘膜に紫斑が多発する状態の総称。症状は、点状出血(※た行参照)又は、赤いあざ(紫斑)が出来、出血しやすい(歯ぐきの出血・鼻血など)、尿が赤くなるなど。
血小板輸血(けっしょうばんゆけつ) 血液から「血小板」(※か行参照)のみを取り出したもの。心臓手術の際など急激に血小板が減少した場合や、血小板産生低下による減少症の場合、あるいは血小板の機能に異常がある時などに行われる。
ゲノム 細胞の中に存在する遺伝子と、遺伝子の発現を制御する情報など、遺伝情報の総体。
好塩基球(こうえんききゅう) 白血球のひとつ。アレルギー反応を引き起こす。
交差適合試験(こうさてきごうしけん) 輸血を受ける側と、輸血中の赤血球が適合しており、輸血が可能である事を証明する検査。 輸血の前には必ず行われる。
好酸球(こうさんきゅう) 白血球のひとつ。アレルギー性疾患や寄生虫病の時に、数が増す。
抗原(こうげん) 生体内に侵入して抗体(※か行参照)、その抗体とだけ結合して反応する物質。細菌毒素・菌体成分や多くの異種タンパク質がこれに該当する。
抗原抗体反応(こうげんこうたいはんのう) 抗原(※か行参照)と、それに対応する抗体(※か行)との特異的な結合によって起こる反応の事。身体を外からの異物から守る為に、異物を異質なものと認識し、無毒化もしくは排泄等させる。またよく抗原(※か行参照)と抗体(※か行参照)は鍵と鍵穴に例えられ、完全に一致した時にこの反応が起きる。
抗体(こうたい) 抗原の侵入を受けた生体が、その刺激で作り出すタンパク質の総称。その抗原だけに結合する性質があり、結合によって抗原である細菌などを溶解したり、毒素を中和するなどして生体を防御する。
好中球(こうちゅうきゅう) 白血球のひとつ。白血球の約60%を占め、運動性と食作用が著しく、急性炎症の場で中心的役割を果たす。
好中球減少症(こうちゅうきゅうげんしょうしょう) 成熟した好中球数が1500/
骨髄(こつずい) 骨の中心部で血液(赤血球(※さ行参照)、白血球(※は行参照)、血小板(※か行参照)など)を造っている組織の事。骨盤や胸骨の他、全身の骨の中で活発に血液が造られる。骨髄には、これらの血球のもとになる骨髄幹細胞(造血幹細胞)(※さ行参照)が含まれている。
骨髄異形成症候群(こつずいいけいせいしょうこうぐん) 骨髄が正常に機能せず、正常な血液細胞が充分につくられない病気で、原因は、他の病気の治療(薬物や放射線など)後の発病や原因不明なケースもある。高齢者に多いとされるが、若年者での患者も多く、この病気から急性骨髄性白血病(※か行参照)に移行する場合もある。主な症状は貧血で、治療法は、貧血に対する対処療法(※た行参照)の他、患者の年齢や病態により化学療法(※か行参照)や移植、その他の治療法を医師が選択する。
骨髄芽球(こつずいがきゅう) 骨髄系の中で最も未熟な細胞で、大きさは10〜15μmで円形の核と細胞質を有する。
骨髄球(こつずいきゅう) 顆粒球(※か行参照)の成熟分化状態で、前骨髄球(※さ行参照)より分化したもの。
骨髄穿刺(こつずいせんし) 白血病など血液の病気の診断に行なわれる検査の事。通称「マルク」とよばれる。胸の中央にある胸骨、あるいは骨盤を構成する腸骨に、専用の針を用いて穿刺(せんし)、吸引採取し、血液検査だけでは診断がつかない場合に、骨髄生検により骨髄中の細胞の内容や、がん細胞の有無をみる非常に重要な検査。
骨髄破壊的移植(こつずいはかいてきいしょく) 骨髄破壊的移植の前処置として、1〜2週間かけて大量の抗がん剤を投与(大量化学療法(※か行参照)し、更に病状により全身に放射線(※は行参照)を照射し、病気を持ったがん細胞を含む全ての血液を造る細胞(造血細胞)を破壊した後に、患者さんとHLA(※A〜Z参照)が適合した健康なドナー(※た行参照)の造血幹細胞(※さ行参照)を輸注(※や行参照)すること。
骨髄非破壊的前処置(こつずいひはかいてきぜんしょち) 免疫抑制剤を中心とした弱めの化学療法(※か行参照)、あるいは弱めの放射線照射(※は行参照)をミニ移植(※ま行参照)の前に行う前処置の事。
骨髄バンク(こつずいばんく) 白血病等の血液難病に苦しむ人々を救済する為に、骨髄の提供を希望される方の登録や骨髄の移植を希望する患者の白血球の型が一致する方を探し出し、移植に結びつける業務を行っている。
骨肉種(こつにくしゅ) 腫瘍細胞が骨を形成する腫瘍。原発性の悪性骨腫瘍の中では最も頻度が高く、日本では年間で人口100万人に2人の割合で発生している。部位は膝関節付近に圧倒的に多く、症状は運動時の痛みや安静時の痛みが多く、腫脹、熱感、関節の動く範囲の制限等が現れる。進行が速く、骨折や肺転移をきたしやすく、早期治療が望まれる。
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